退職金と税金のマメ知識-1-課税されるの?

「転職」と言葉がCM等いろいろなところで発信あれていますね
自身のステップアップのため、新たなスタートのためと理由はそれぞれです
ここでは退職金と退職金出たからふるさと納税たくさんできるの?といった退職関連のマメ知識です

大倉佳子税理士事務所【所沢市・女性税理士・元国税職員】です。

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Q 退職金にも税金はかかるの?

A もちろん税金はかかります。
退職金は、退職をした日に退職金(総額)を収入金額として税金の計算を行うこととなっています。
しかし、退職金は、長年勤務したことによって支払われる一時金ですので、通常の総合課税ではなく分離課税として取り扱うこととなっています。

退職金は、通常、その支払いを受けるときに所得税及び復興特別所得税や住民税が源泉徴収又は特別徴収され、税金に支払い等が完結するものです。また、長年の勤労に対する報償的にものとして一時に支払われるものであるので、退職所得控除等設け、他の所得と分離して、税負担が軽くなるよう配慮されています。

Q 退職金は申告しないといけないの?

A 退職金は、勤務先に「退職所得の受給に関する申告書」を提出しているか・いないかで、申告しなくてもいい・申告が必要かがわかれます。
◎「退職所得の受給に関する申告書」提出した方
源泉徴収で課税関係(所得税・復興特別所得税及び地方税)が終了しますので、原則として確定申告をする必要はありません。
◎「退職所得の受給に関する申告書」提出していない方
退職金の収入金額から一律20.42%(国税)の所得税及び復興特別所得税が源泉徴収されています。確定申告をして精算することになります。

「退職所得の源泉徴収票」で確認しましょう!

《参考》退職所得の仕組みと税
  

住民税は原則、収入があった翌年にその収入の所得について税金が徴収されますが、退職金にかかる所得は特例として多の所得と分離して、通常は収入があった年に税金が徴収されます。これも「退職所得の源泉徴収票」に記載されているので自分の👀で確認しましょう!